非認知能力を伸ばす習い事って?プログラミング学習でも非認知能力は育つ?

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非認知能力ってどんな力?どうして必要なの? 
子どもの非認知能力を高めるにはどうしたらいい? 
非認知能力が伸びる習い事って?プログラミングも効果ある? 

子育て中のパパ、ママ、「非認知能力」って聞いたことはありませんか? 

「子育てにおいて非認知能力を伸ばすことが大切」とはなんとなく知っているものの、 

非認知能力が一体どんな力なのか、いまいちよくわからないという方もいるのではないでしょうか。 

私も言葉は聞いたことがあったものの、詳しくは理解できていませんでした。

非認知能力は、子どもの豊かな人生の土台となる力。 

この記事では、非認知能力が具体的にどんな力なのか、非認知能力を伸ばすことで子どもにどんなメリットがあるのか、また、非認知能力を伸ばすにはどうしたらいいのかなどについて解説します。 

子どもにとってよりよい教育をしてあげたいと考えている方は、目を通してみてくださいね。 

非認知能力ってどんな力? 

非認知能力」って最近よく耳にするけど、そもそもどんな力なのかよくわからない…

言葉だけ聞いてもいまいちピンときませんよね。 

非認知能力とは、測定できない個人の特性による能力全般のことを指します。 

非認知能力の大きな柱となるのが、次の3つ。 

忍耐力…あきらめずに最後までやり抜こうとする力 
社会性…周囲とうまくコミュニケーションととる力 
感情コントロール…気持ちをコントロールする力 

この3つの要素を中心として、さまざまな要素が非認知能力として挙げられます。 

たとえば、 

・意欲…物事に対するモチベーション 
・協調性…周りと協力して成し遂げる力 
・計画性…計画的に物事を進める力 
・自己認識…自分を肯定する力 
・メタ認知…物事を客観的に考える力 
・創造性…独自の方法で新しいものを作り上げる力 
・対応力…失敗から学ぶ力 

など。 

感情や心の内面に関するこうした力は、IQ(知能指数)などの能力と異なり、数値で測ることができません。 

「学力=認知能力」とは対照的に用いられる言葉として、「非認知能力」とされているのです。 

どうして非認知能力を伸ばすことが大切なの?

それでは、なぜ非認知能力を伸ばすことが大切なのでしょうか。 

非認知能力は「生きるための土台」となる力 

非認知能力が重視されるようになったのは、「生きるための土台」としてとても大切な力だと認識され始めたからです。 

これまでは、学力が高い=将来的に成功するという図式が一般的でした。 

親や教育者も、単純に学力を伸ばすための教育を重視していたんですね。 

しかし、ただ学力やIQが高いだけで人生が豊かになるわけではありません。 

それを知らしめるきっかけとなったのが、1960年代にアメリカで行われた研究です。 

【ペリー就学前プロジェクト】 
1960年代、シカゴ大学教授のジェームズ・ヘックマンによる研究。 
3~4歳の子どもを対象に、非認知能力を高めるような質の高い教育を受けさせるグループ、受けさせないグループに分け、約40年にわたり追跡調査を行った。 
どちらのグループも、認知能力=学力に大きな差はなかったものの、質の高い教育を受けたグループの方が学歴や収入、持ち家率が高く、生活保護受給率や犯罪逮捕率が低かった。 

研究では、非認知能力を育んだかどうかによって、子どもの人生が変わり得ることが明らかになりました 

たしかに、いくら学力があっても、自分の感情をコントロールできなかったり、周りとのコミュニケーションの取り方に問題があったりすると、社会に出てから苦労することも多いでしょう。 

それでは、本当の意味で「幸せ」とはいえないですよね。 

人生をよりよく生きていくための力」として、非認知能力は大きな意味を持つのです。 

非認知能力が高ければ認知能力=学力も高くなる! 

「学力だけ高くてもダメ」とはいっても、ある程度学力は高いほうがいいし…

たしかに、学力も軽視できないところではありますよね。 

非認知能力と認知能力(=学力)は対照的なイメージがありますが、両者は深く関係しており、非認知能力が高いと認知能力(=学力)も高くなるといわれています。 

たとえば、非認知能力である意欲や自制心、粘り強さが高い人は、勉強にもコツコツ取り組むことができますし、ともなって学力が高くなることはイメージしやすいはず。 

子どもの学力を伸ばしたいのなら、まずは学ぶ土台を作るためにも非認知能力から高めるべきなのです。 

AI時代を生き抜くためにも非認知能力が必要?! 

子どもたちがこれからのAI時代を生き抜くためにも、非認知能力は重視されるスキルです。 

これから先の時代はAI技術がますます発展していきます。 

「今ある仕事の半分はAIに代替される」という見方もあるほどですよね。 

しかし、技術が発展した社会においても、創造性やコミュニケーション能力、協調性、自制心などが軽視されることはありません。 

AIではカバーできない役割として、非認知能力の高い人材は重宝されるのです。 

また、目まぐるしく変化していく社会でも、非認知能力が高ければ柔軟に適応することができるはず。 

未来を生きる子どもたちにとって、非認知能力は不可欠なスキルといってもいいでしょう。 

子どもの非認知能力を伸ばすには? 

それでは、子どもの非認知能力をのばすために、親である私たちには何ができるのでしょうか。 

・子どもの興味や好奇心を大切にする 
・結果ではなく経過に目を向ける 
・さまざまな遊びに触れさせる 

どんな力が伸びるかも考えながら、順番にみていきましょう。 

子どもの興味や好奇心を大切にする 

子どもの非認知能力を伸ばすためにまず大切なことが、子どもの興味や好奇心を大切にするということ。 

「危ないから」「忙しいから」「まだ早いから」といった理由で子どものやりたいことをストップしてしまうと、意欲をなくしてしまいます。 

興味の持てることには積極的にサポートする姿勢を見せることで、子どものやる気好奇心もますます育つはず。 

自分自身でやることを決めたという経験を通して、自分は大切にされている、認められているという自己肯定感も育まれます。 

また、大人の目から見たら無駄に見えるようなことからも、子どもはたくさんのことを学んでいます。 

好奇心や興味を大事にしていれば、創造力も伸びていきますよ。 

身につく非認知能力 ⇒ 意欲計画性自己肯定感創造性など 

結果ではなく経過に目を向ける 

子どもが何かに取り組んでいるのなら、結果ではなく経過に目を向けましょう。 

勉強も遊びも習い事も同じです。 

がんばって練習してえらかったね」「○○してるところかっこよかったよ」とポジティブな声掛けをすることで、ちゃんと見てもらえているという安心感が生まれます。 

結果に至るまでのがんばりを褒めてもらうと、あきらめずに取り組もうという気持ちも生まれますよね。 

失敗やうまくいかないことに対しては、「どうしたらいいかな?」と一緒に考えることで、臨機応変に対応する力も育っていくでしょう。 

身につく非認知能力 ⇒ 自己肯定感忍耐力対応力 

さまざまな遊びに触れさせる 

さまざまな遊びのなかにも、非認知能力を伸ばす要素がたくさん詰まっています。 

例えばおままごとなどのごっこ遊びでは、「わたしがママ役がいい!」など、配役でもめることもありますよね。 

自分の意見を主張したり、相手に譲ったりするなかで、協調性コミュニケーション能力が育まれ、人との関わり方を学んでいきます。 

表現力想像力などが身につくことも、ごっこ遊びならではです。 

また、おもちゃを使わずに遊んだり、自然の中で遊んだりするなど、あえて物足りないと感じるような環境を用意することで、子どもの観察力創造力が鍛えられます。 

廃材を使った工作も同じですね。 

「こうやって遊んだら楽しいかも!」と、子どもの考える力も自然と育っていきますよ。 

身につく非認知能力 ⇒ 協調性コミュニケーション能力表現力創造力観察力対応力など 

習い事で子どもの非認知能力は伸びる? 

習い事でも、子どもの非認知能力を伸ばすことが期待できます。 

【非認知能力が育まれる習い事の例】 
・楽器や音楽 
・チームプレイのスポーツ 
・絵画教室 
・プログラミング 

順番にみていきましょう。 

楽器や音楽 

音楽は、感性リズム感想像力表現力などの非認知能力を養うことができます。 

特に楽器は指先を使うことが多いもの。 

指先を動かすことで、脳の前頭葉の発達にも効果的とされています。 

前頭葉は、コミュニケーション能力や社会性などとも関わりのある部分です。

また、曲を思い通り弾けるようになることは成功体験となり、自己肯定感も高まるでしょう。 

チームプレイのスポーツ 

スポーツ系の習い事は、あきらめずに取り組む忍耐力集中力が鍛えられます。 

中でもチームプレイのスポーツは、仲間と協力することがマスト。 

協調性コミュニケーション能力が育まれることは想像しやすいですよね。 

試合に負けたり、思うよなスコアが出なかったりした場合は、どうすれば勝てるだろうと考える中で、問題解決能力対応力も育ちます。 

絵画教室 

絵画教室も、非認知能力を高めるために有効です。 

アートには正解がありません。 

だからこそ、子どもたちの自由な感性創造力を思う存分発揮することができます。 

頭の中のイメージを作品としてアウトプットする、という作業を通して、物事を客観的に見るメタ認知の力も育ちます。 

プログラミング 

プログラミングも、非認知能力を育むためにおすすめの習い事です。 

コンピューターを思い通り動かすための指示を出すプログラミングでは、試行錯誤の連続となります。 

意図したようにコンピューターが動くまであきらめずにやり遂げる力、失敗から学ぶ対応力、アイディアを形にする創造力などが育まれます。 

また、グループでひとつの課題に取り組むようなカリキュラムでは、仲間と意見を交わしながら制作に取り組むため、協調性コミュニケーション能力も育つのです。 

ゲーム感覚で取り組みながら非認知能力を鍛えられるのも、プログラミングのメリットですよね。

非認知能力を育むためのベストな時期って? 

子どもが豊かな人生を送るためのカギとなる非認知能力。 

非認知能力を伸ばすには、1歳から5歳ごろまでの幼児期の育て方が大切だといわれています。 

幼児期は、脳の発達も著しい時期。 

あたらしいことをどんどん吸収していく時期に、非認知能力を鍛えるような関わりをすることで、さまざまな力をバランスよく伸ばしていけるのです。 

うちの子はもう幼児期を過ぎてしまった…非認知能力を育てるのにはもう遅い?

そんなことありません!非認知能力は今からでも伸ばすことができますよ。

非認知能力の発達のピークは幼児期ですが、小学生でも、思春期以降でも、関わり方次第で非認知能力を育てることはできます。 

「子どもの非認知能力を伸ばしてあげたい!」と思うのであれば、今からでもできることを始めてみてくださいね。

まとめ 

非認知能力とは、忍耐力やコミュニケーション能力、感情コントロール能力など、数値化することのできない、感情や心の内面に関する力のことをいいます。 

子どもがこれから先より豊かな人生を歩んでいくためには、非認知能力を高めておくことが大切です。 

普段の関わり方を意識したり、非認知能力を伸ばす習い事を取り入れたりなどして、子ども自身の生きる力を育んであげてくださいね。 

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