発達障害のある子はプログラミングに向いてる?知っておきたい教室選びのポイント 

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うちの子は発達障害があるけど、療育になる習い事ってある? 
発達障害のある子どもはプログラミングに向いてるって本当? 
発達障害があっても通いやすいプログラミング教室が知りたい! 

発達障害のある子どもはプログラミングに向いている」と聞いたことがありませんか? 

特性がある子どもだからこそ、プログラミングを学ぶことで得られるメリットがあります。 

子どもの可能性を広げてあげるためにも、発達障害とプログラミング学習の関わりについて知っておきましょう。 

この記事では、発達障害のある子どもがプログラミングを習うメリットや、プログラミング教室選びのポイントプログラミングを始める際の注意点などについて解説します。 

「子どもの発達が気になる」「子どもの得意を伸ばせることを探している」という方は、目を通してみてくださいね。 

発達障害のある子はプログラミングに向いてる? 

]結論から言うと、発達障害のある子どもすべてがプログラミングに向いているというわけではありません。 

というのも、発達障害は「ASD(自閉症スペクトラム障害)」「ADHD(注意欠如・多動性障害)」「LD(学習障害)」の大きく3つに分けられ、それぞれによって特性も異なるからです。 

そのため、特性によってはプログラミングにとても向いている場合があります。

まずはそれぞれの特徴とともに、プログラミングとの相性をみていきましょう。 

そもそも発達障害って? 

発達障害とは、脳の働き方の偏りによって、日常生活や社会生活に困難を感じる障害のことです。 

特性の違いから、「ASD」「ADHD」「LD」の3つに分けられます。 

 特性 
ASD 
(自閉症スペクトラム障害)
 
・言葉の発達の遅れ 
・コミュニケーション障害 
・特定のものごとに徹底的にこだわる ・興味のあることに高い集中力をみせる 
ADHD 
(注意欠如・多動性障害) 
・じっとするのが苦手 
・衝動的に行動する 
・興味のあることに高い集中力をみせる 
LD 
(学習障害) 
・読み書きが苦手 
・計算が苦手 

プログラミングに向いている発達障害の種類 

ASDの子どもとプログラミングの相性 

発達障害を3つに分けた場合、特にプログラミングに向いているのが、ASD傾向のある子どもです。 

ASDの特性として 

・規則性やルールにこだわる 
・興味のあることには何時間も没頭する 

などがありますが、こうした特性がプログラミングをする上でプラスに働くことが期待できるのです。 

ASDの傾向がある子どもは「曖昧なこと」が苦手ですが、プログラミングには「曖昧なこと」がないため、受け入れやすいんですね。 

実際に、アメリカのシリコンバレーで働くプログラマーの中には自閉スペクトラム者の割合が高いことが知られています(シリコンバレー症候群)。 

スティーブ・ジョブスやビル・ゲイツもASDの傾向がある、と言われていますよね。

ADHDの子どもとプログラミングの相性 

ADHDの子どもは、多動性や注意欠如といった特性を持つケースが多く見られます。 

こうした傾向が強く出ている場合、座ってのプログラミング学習をむずかしく感じるかもしれません。 

一方で、 

・興味のあることに高い集中力を発揮する 
・好奇心や行動力がある 

という点も、ADHDの特性です。 

プログラミングに興味を持つことができれば、力を伸ばしていくことができるでしょう。 

「ゲームをしているときはずっと集中している」といった場合は、プログラミングにも集中して取り組める可能性がありますよ。

LDの子どもとプログラミングの相性 

LD(学習障害)の場合も、プログラミングとの相性は特性によります。 

プログラミングはパソコンやタブレットを使って入力や計算をするので、書くのが苦手な書字障害や、計算が苦手な算数障害の場合、大きな困難は感じないでしょう。 

紙に文字や数を書いて勉強するより、パソコンやタブレットでのプログラミング学習の方が進めやすいかもしれません。

ただし、文字を読むのが苦手な読字障害の場合、コードの意味を理解するのに苦労することが考えられます。 

発達障害のある子どもがプログラミングを習うメリット 

発達障害の特性によって向き・不向きはありますが、発達障害を持つ子どもがプログラミングを習うことには、いくつかのメリットがあります。 

《発達障害のある子どもがプログラミングを習うメリット》 
・自己肯定感が高められる 
・療育のひとつとなる 
・将来の選択肢が広がる 

順番にみていきましょう。 

自己肯定感を高められる 

プログラミングを習うことは、発達障害の子どもの自己肯定感を高めることにつながります。 

発達障害のある子どもは、勉強に対して苦手意識を持っていることがしばしばです。 

「学校の勉強はよくわからない」「みんなができることなのに自分はできない…」 

そうしたことの積み重ねで、自信をなくしてしまいやすいんですね。 

しかし、発達障害の特性を活かせるプログラミングで成功体験を重ねることができれば、子どもの自信につながります。 

特性によっては、プログラミングを特技にまでできることもあるはず。 

プログラミングによって子どもの自己肯定感が高まれば、これからの人生の充実度も変わってきます。 

療育のひとつとなる 

発達障害を持つ子どもにとって、プログラミングは療育のひとつになり得るともいわれています。 

プログラミングは、 

・ものごとを論理的に順序だてて考える 
・効率を考える 

性質を持ちますが、こうしたプログラミングの基本概念は療育においても効果的なのです。 

また、プログラミングを通して、忍耐力や集中力などの自己コントロールする力を育てたり、他者との関わりを学ぶといったことにもつながります。 

実際に、富山大学が行った研究では、

「特別支援級に在籍する児童にプログラミング教育を行ったところ、論理的思考力やコミュニケーション能力など、発達のさまざまな面でプラスの成果が見られた」

と報告しています。

参考:JournalVol1_04-31-39.pdf (j-stem.jp) 

療育の現場でもプログラミング教育が取り入れられてきていますし、今後もプログラミングを用いた療育はさらに注目されていくでしょう。 

将来の選択肢が広がる 

プログラミングを習うことで、発達障害の子どもの将来的な選択肢を広げてあげることもできます。 

先に述べたように、特性によってはプログラミングと発達障害の相性はよく、プログラミングを習うことで将来の仕事に直結するようなスキルを伸ばしていけるかもしれません。 

また、IT技術が急速に発達している現代、プログラミングスキルが求められるのはプログラマーだけではありません。 

どんな仕事に就いたとしても、プログラミングの知識やスキルを持っていることは武器になります。 

発達障害の子どもの可能性を最大限広げてあげるためにも、プログラミングを習うことは有効なのです。 

発達障害のある子が通いやすいプログラミング教室のポイント 

発達障害のある子どもにとって、プログラミングはなんだかよさそう!
プログラミング教室を検討してみようかな…

子どもに発達障害がある場合、プログラミング教室の選び方にもコツがあります。 

特性に合わせて気持ちよく通えるように、通いやすいプログラミング教室のポイントについてもチェックしておきましょう。 

個別指導してくれるプログラミング教室 

発達障害がある子どもにまずおすすめしたいのが、個別指導してくれるプログラミング教室です。 

発達障害がある場合、複数人でのレッスンだと、学習においても友だちとのコミュニケーションにおいても、やりにくさを感じる場面がでてきてしまいます。 

みんなと同じように理解できなかったり、友だちとのやり取りがうまくいかなかったりすると、プログラミングに対してもネガティブなイメージを持ってしまいかねませんよね。 

まずはプログラミングを純粋に楽しんでもらうためにも、個別指導でじっくり対応してくれる教室を選びましょう。

プログラミング教室で周りとのコミュニケーション能力も伸ばしてあげたい、という場合は、ある程度慣れてきてからグループ指導に切り替えるというのもひとつです。

オンライン授業が受けられるプログラミング教室 

慣れない場所だと落ち着かない、という特性があるのなら、オンライン授業が受けられるプログラミング教室を選ぶのもいいでしょう。 

自宅ならリラックスしてレッスンにのぞめるので、環境の変化が苦手な子どもでも安心です。 

また、通塾の必要がないため、体力的な負担も減らしてあげることができます。 

送迎の必要がないのは、親にとってもメリットですよね。

発達障害のある子どもの受け入れ体制が整っている 

発達障害のある子どもの受け入れ体制が整っているかどうかも、プログラミング教室を選ぶポイントになります。 

さまざまな特性を持つ子どもを受け入れている実績があれば、臨機応変に対応してもらえるでしょう。 

発達障害の子どもでも通えるかは、直接問い合わせるほか、口コミなどをチェックしてみてください。 

発達が気になる子どもを通わせている方の声を聞くことで、通いやすさなどもイメージできるでしょう。 

ただし、子どもによって特性もさまざまです。
本当に子どもに合うプログラミング教室かどうかは実際に通ってみないとわからないので、無料体験などを利用してから判断するのがおすすめです。

発達障害の子どもがプログラミングを習う際の注意点 

発達障害のある子どもにとって、プログラミングを学ぶことは療育的にも将来を考えても大きなメリットがあります。 

しかし、特性があるからこそ、注意しておきたいことも。 

発達障害の子どもがプログラミングを習う際の注意点についても確認しておきましょう。 

早すぎるプログラミング学習には注意する 

まず気をつけたいのが、早すぎるプログラミング学習です。 

療育は早ければ早いほどいいとされますが、プログラミングにおいてはその限りではありません。 

なぜなら、幼いうちからタブレットやパソコンなどのデジタル機器に触れていると、知能やHQ(社会の中で生きていくための力)が低くなると実証されているからです。 

具体的には、6歳ごろまではデジタル機器を用いてのプログラミング教育は控えた方がいいでしょう。 

発達障害のある子どもがプログラミング学習を始める場合、7歳以降を目安にしてみてください。 

はまりすぎないよう意識してあげる 

子どもがプログラミングにはまりすぎないように気をつけてあげることも大切です。 

発達障害のある子どもの「興味のあることにはとことん集中する」という特性は、プログラミングをするにあたってメリットにもデメリットにもなります。 

集中して学べるのはいいものの、夢中になるあまり必要以上にやり続けてしまう可能性もあるんですね。 

際限なくやり続けてしまうことを避けるためにも、自習のようなスタイルは避け、「プログラミングはプログラミング教室の時間に」などとルールを決めることがポイントです。 

まとめ 

発達障害の特性によってはプログラミングとの相性はよく、子どもも無理なく学んでいけるといえます。 

また、療育的にも、将来のことを考えても、発達障害の子どもがプログラミングを学ぶことには大きなメリットがあります。 

発達障害の子どもがプログラミング教室を選ぶ際のポイントについても述べましたが、プログラミング教室に楽しく通えるかどうかは、実際に体験してみないとわからないもの。 

まずは無料体験などを利用しながら、子どもに合う教室を探してみてくださいね。 

hinako

hinako

6歳と3歳の姉妹を育てる30代ママ。
プログラミングに興味を持ち始めた子どもたちのために、
プログラミング教育に関する情報を収集しています。

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