小学生におすすめのプログラミング検定4選!試験内容や費用を比較!

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小学生向けのプログラミング検定ってどんな内容? 
プログラミング初心者にはまだ早い? 
費用はどれくらい?実施時期は? 

プログラミング教育が注目を集めるにつれて、子どものプログラミング検定に興味を持つ家庭も増えてきています。 

子どもの現在のスキルを知り、プログラミング学習へのモチベーションを高めるためにも、プログラミング検定への挑戦を考えてみませんか? 

今回は、小学生を対象にした4つのプログラミング検定について、その内容や費用を比較していきます。 

小学生のプログラミング検定に興味のある方は、参考にしてみてくださいね。 

小学生でもプログラミング検定を受けられる? 

プログラミング検定とは、プログラミングに関する知識やスキルを認定する検定のこと。 

これまではIT業界に携わる人を対象としたものというイメージが強かったものの、 

プログラミング教育の必修化を受け、プログラミング検定を受ける小中学生も増えてきています。 

プログラミング検定ってむずかしい専門的なことをテストするんじゃないの?
小学生でも合格できる?

と思う方もいるかもしれませんが、小学生を対象にした試験はプログラミングの基本的な知識やスキルを問うものがほとんどです。 

初心者向けのレベルであれば、プログラミングを始めたばかりという子どもでも合格を目指すことができます。 

小学生におすすめのプログラミング検定4選 

それでは、小学生を対象にしたプログラミング検定にはどのようなものがあるでしょうか。 

ここからは、 

・ジュニアプログラミング検定 
・プログラミング能力検定 
・日商プログラミング検定 
・ロボット検定 

の4つについて、その内容や費用などを紹介していきます。 

 ジュニアプログラミング検定 プログラミング能力検定 日商プログラミング検定 ロボット検定 
受験資格 特になし 小学生以上 特になし 【WeDo2.0】 
小学生以上 
【 EV3、SPIKEプライム】 
小学3年生以上 
受験階級 4階級 6階級 4階級 【WeDo2.0】
 3階級 
【 EV3、SPIKEプライム】
 5階級 
受験費用(税込)
 ※ロボット検定のみ税別 
2,400円(4級)
~3,000円(1級) 
2,100円(レベル1)
~8,700円(レベル6)
 ※小学生向けはレベル1~レベル4 
3,300円(ENTRY)
~6,600円(BASIC)
 ※小学生向けはENTRY 
【WeDo2.0】 
2,900円(3級)
~4,900円(1級)  
【 EV3、SPIKEプライム】 
3,300円(3級)
~6,800円(1級) 
受験会場 全国のプログラミングスクール、学習塾、小学校など 全国のプログラミングスクール、学習塾、小学校など 商工会議所から認定を受けたパソコン教室など ロボット検定事務局より認定を受けた全国の認定校 
受験日程 年に2回(3月・7月) 毎月実施 ※会場ごとに日程は異なる 会場ごとに異なる 年に2回(4月・10月) 
小学生向けの出題内容 Scrach(スクラッチ)を用いた作品制作 独自のビジュアルプログラミングを用いた選択問題と実装問題 Scrach(スクラッチ)を用いた選択問題 筆記試験と、教育用レゴを用いたロボット製作 

ジュニアプログラミング検定 

まず紹介するのが、株式会社サーティファイが主催するジュニアプログラミング検定です。 

その名の通り、子どもを対象とした検定となっており、子ども向けのビジュアルプログラミングであるScrach(スクラッチ)を用いた試験を行います。 

ジュニアプログラミング検定で重視されるのは、プログラミングに関する知識よりも、実践的なスキル。 

そのため、ゲームなどの作品制作をメインとした試験内容になるのが特徴です。 

難易度別にEntry(4級)~Gold(1級)の4段階があり、子どものレベルに合った試験を受けることができます。 

レベル 認定基準 出題例 受験費用 (税込)
Entry(4級) 入門レベルの特定の条件や筋道を用いた論理的思考ができる おいかけっこゲームをつくろう 2,400円 
Bronze(3級) 単純な条件や筋道を用いた論理的思考ができる レースゲームをつくろう 2,600円 
Silver(2級) 基本的な条件や筋道を用いた論理的思考ができる 計算ゲームをつくろう 2,800円 
Gold(1級) 複数の条件や筋道を組み合わせた論理的思考ができる シューティングゲームをつくろう 3,000円
参考:ジュニアプログラミング検定公式サイト

たとえば、入門レベルのEntry(4級)では、試験時間30分以内で、「おいかけっこゲームをつくろう」といった課題にチャレンジします。 

Scrachの扱いに慣れている子どもであれば、取り組みやすい試験といえますね。

また、ジュニアプログラミング検定は、中学受験において優遇措置の対象となることもポイントです。 

学校名 優遇対象級 
八王子実践中学校(東京都) Bronze(3級)以上 
相模女子大学中学部(神奈川県) Bronze(3級)以上 
浜松開誠館中学校(静岡県) Bronze(3級)以上 
愛知真和学園 大成中学校(愛知県) 全級 
智辯学園奈良カレッジ中学部(奈良県) Gold(1級) 
 ※2024年1月現在 

これらの学校への進学を目指すなら、ジュニアプログラミング検定を受けておきたいところです。 

なお、自宅で受験できる「リモートWebテスト」形式も採用しているため、近くに受験会場がないというご家庭でも利用できますよ。 

ジュニアプログラミング検定のおすすめポイント】 
Scrach(スクラッチ)に慣れているなら対応しやすい 
検定合格者の入試優遇措置をとっている私立中学校がある 
公式サイトでサンプル問題を請求できるので勉強しやすい 
リモートでの受験もできる 

プログラミング能力検定 

プログラミング能力検定は、プログラミング能力検定協会が主催している検定で、通称「プロ検」とも呼ばれています。 

レベル別に6段階の試験に分かれており、Scrachベースのオリジナルビジュアル言語と、JavaScriptなどのテキスト言語から選んで受験することが可能です。 

オリジナルのビジュアル言語ですが、Scrachをベースとしているので直感的に操作できるはず。

レベル 言語 出題範囲 受験費用 (税込)
ビジュアル言語 テキスト言語(JavaScriput、Python、Java) 順次処理、出力、演算子、変数 など 2,100円
ビジュアル言語 テキスト言語(JavaScriput、Python、Java) 文字列連結、不等価、for、論理演算子 など 3,200円
ビジュアル言語 テキスト言語(JavaScriput、Python、Java) 変数の型、乱数、関数、for(配列処理) など 4,300円
ビジュアル言語 テキスト言語(JavaScriput、Python、Java) switch、配列操作、定数、while など 5,400円
テキスト言語(JavaScriput、Python、Java) 変数の型、配列操作、二次元配列 など 6,500円
テキスト言語(JavaScriput、Python、Java) タイマー、連想配列 など 8,700円 
参考:プログラミング能力検定公式サイト

レベル4まではビジュアル言語で受験できるので、小学生でも充分合格を目指すことができるでしょう。 

なお、ビジュアル言語の出題形式には、選択問題と実装問題の2つで構成されます。 

選択問題…動画を確認し、動画と同じ動きを実現するための正しいブロックの組み合わせを選択肢から選ぶ 
実装問題…動画を確認し、動画と同じ動きを実現するための正しいブロックの組み合わせを自分で作る 

選択問題のイメージ(プログラミング能力検定公式サイトより)

プログラミング能力検定は、実施会場の多さもポイントです。 

全国2,300以上の会場で実施されるため、住んでいる地域でも受験会場が見つかるかもしれません。 

また、受験後は、合否の結果だけでなく、苦手・得意分野を細かく分析した成績表を受け取ることができます。 

試験を受けて終わり、ではなく、これからのプログラミング学習にも活かすことができますよね。 

プログラミング能力検定のおすすめポイント】 
細かくレベル分けされているので実力に応じたレベルを受験できる 
試験実施会場の数が多く、近くで探しやすい 
くわしい成績表で今後の課題がはっきりする 

日商プログラミング検定 

日商プログラミング検定は、日本商工会議所が実施するプログラミング検定です。 

IT人材の育成を応援することを目的とした検定で、年齢制限なく受験することができます。 

試験で問われるのはプログラミングに関する基本的な知識やスキルなので、専門的な内容までは含まれません。 

レベル 言語 試験内容 受験費用 (税込)
ENTRY ビジュアル言語Scrach 初学者向けに、Scrachによる簡単なプログラミングおよびプログラミング的思考を問う 3,300円
BASIC 言語を問わない プログラミングに関するITの基本知識、簡単なアルゴリズムについて問う 4,400円
STANDARD C言語、Java、VBA、Python 高校・大学・専門学校等でのプログラミング学習の習得度を問う 5,500円 
EXPERT C言語、Java、VBA、Python プログラマーとしての基本能力を問う 6,600円
参考:日商プログラミング検定公式サイト

ENTRY、BASIC、STANDARD、EXPERTと4つのレベルがありますが、小学生向けとなるのはENRTYレベル。 

ENTRYレベルではビジュアル言語Scrachによって試験が行われます。 

ENTRYレベル問題イメージ(日商プログラミング検定公式サイトより)

複数の選択肢から正しいと思うものをひとつ選ぶ形式なので、プログラミングを始めたばかりの子どもでも取り組みやすそうですね。 

また、日商プログラミング検定はネット試験となります。 

プログラミングスクールや商工会議所など、認定を受けた場所が会場となるわけです。

各ネット試験会場が試験日を独自に決めているので、試験日直前でも比較的申し込みやすいのもポイント。 

試験後すぐに合否がわかるため、「すぐに結果が知りたい!」という場合にもおすすめです。 

日商プログラミング検定のおすすめポイント】 
ENTRYはScrach(スクラッチ)を用いた選択問題なので取り組みやすい 
試験日間際でも申し込みできる 
合否の結果がすぐにわかる 

ロボット検定 

ロボットプログラミングを学んでいるのなら、ロボット検定に挑戦してみるのもいいでしょう。 

ロボット検定は、一般社団法人ロボット技術検定機構が実施している検定です。 

ロボット教材「レゴ®エデュケーション」の知識や技術を認定します。 

筆記試験と実技試験の両方で出題されるんですね。

小学校低学年以上を対象にしたのが、ロボット検定For WeDo2.0です。 

レゴ®WeDo2.0(ロボット検定公式サイトより)

レゴ®WeDo2.0を受験会場に持参し、知識を確認する筆記試験と、実際にロボットを製作する実技試験の両方にチャレンジします。 

※キットを持参しない場合は受験できません 

レベル 出題内容 受験費用 (税別)
3級 【筆記】 ・知識 ・プログラミング 【実技】 ・実技(組立て書どおりにモデルを組み立てる) 2,900円
2級 【筆記】 ・知識 ・プログラミング 【実技】 ・実技(組立て書どおりにモデルを組み立てる、組立てたモデルをプログラムで動かす) 3,900円
1級 【筆記】 ・知識 ・プログラミング 【実技】 ・実技(完成写真を見てモデルを組み立てる、組立てたモデルをプログラムで動かす) 4,900円
参考:ロボット検定公式サイト

小学3年生以上なら、ロボット検定For EV3ロボット検定For SPIKEプライムにも挑戦できます。 

教育用レゴ®マインドストーム®EV3基本セット
(ロボット検定公式サイトより)

ロボット検定For EV3…教育用レゴ®マインドストーム®EV3基本セット 
ロボット検定For SPIKEプライム…レゴ®エデュケーションSPIKE™プライム基本セット 

それぞれ上記の指定キットを試験会場に持参し、検定を受けます。 

こちらも、ロボットや工学の知識を問う筆記試験と、ロボットの組立てやプログラミングを行う実技試験からなるのが特徴です。

※キットを持参できない場合は受験できません 

レベル 出題内容 受験費用 (税別)
3級 初級プログラミング(時間制御)
 ロボット製作初級 
3,300円
準2級 初級プログラミング(センサー制御) 
ロボット製作初級 
3,800円
2級 中級プログラミング(条件分岐、変数など)
 ロボット製作中級 
4,800円
準1級 中級プログラミング(画面表示、変数、サブルーチンなど)
 ロボット製作上級(条件組立て) 
5,800円
1級 上級プログラミング(C言語、変数、サブルーチンなど) 
ロボット製作上級(条件組立て) 
6,800円
参考:ロボット検定公式サイト

教育用レゴでロボットプログラミングに取り組んでいるなら、ぜひ取得を目指したい検定です。 

ロボット検定のおすすめポイント】 
使い慣れたキットで受験できる 
小学校低学年からロボットプログラミング検定にチャレンジできる 
公式サイトで過去問を購入できる 

小学生がプログラミング検定を受ける意義って? 

小学生が取得できるプログラミング検定は、プログラミング初心者向けのものとなります。 

もちろん、実力が上がるにつれてよりむずかしいレベルにも挑戦できるものの、 

社会での実践的なスキルを証明するものでもないし、わざわざ検定を受けなくてもいいのでは?

と思う人もいるかもしれませんね。 

しかし、小学生からプログラミング検定を受けることには、 

プログラミング学習のモチベーションが上がる 
子どもの実力が客観的にわかる 

という大きなメリットがあります。 

プログラミング学習にかぎったことではありませんが、目標設定がないまま何かに取り組み続けるのはなかなかむずかしいもの。 

プログラミングを習い始めたはいいものの、ダラダラとただなんとなく続けているだけでは身につきませんよね。 

そんなとき、「プログラミング検定に合格する」という明確な目標が、子どものやる気をアップしてくれるのです。 

検定の合格を目指してプログラミング学習に取り組む 
↓ 
プログラミングの理解が深まる 
↓ 
もっとプログラミングが楽しくなる 

こうした好循環が生まれれば、プログラミングを学ぶことで身につく論理的思考力や発想力もぐんぐん成長していくはずです。 

まとめ 

プログラミング検定への合格を目指すことで、より意欲的にプログラミング学習に取り組めるはず。 

また、プログラミング検定を取得することは、プログラミングを続けるうえで子どもの自信にもつながります。 

小学生から受験できるプログラミング検定は、検定の内容もさまざまなので、子どもに合うものを見つけてみてくださいね。 

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